平成18年監査結果に基づき知事等が講じた措置(第1回)

監査委員は、本日の第二回都議会定例会に「平成18年監査結果に基づき知事等が講じた措置(第1回)」を報告しました。

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(1)概要

「監査結果に基づき知事等が講じた措置」は、監査委員がこれまでに行った指摘、意見・要望に基づき、知事等執行機関が実施した改善内容です。監査委員が改善通知を受け、毎年、第二回と第四回の都議会定例会に報告し、公表しています。

今回は、129件の通知を受けました。これにより、指摘等を行った516件のうち、既に改善されたものと合わせて454件(約88%)が改善済となりました。

今回の措置の対象となっている監査

平成17年 定例監査 工事監査 行政監査 財政援助団体等監査
平成16年 定例監査 行政監査 財政援助団体等監査 決算審査
平成15年度 定例監査 行政監査 財政援助団体等監査 決算審査

(2)改善状況

措置対象 改善済み 改善中
前回まで 今回通知
A B C D=B+C A-D
516件 325件 129件 454件 62件

(3)措置内容の例

完成から1年以上経過していたシステムを本格稼働させたもの

指摘等の内容

人事・給与事務申請受付システムについては、基本的なシステムが完成してから1年以上経過しているが、一部の職場において、試行が行われているに止まり、未だ全職場において活用されていない。

システムの運用・保守経費(平成16年10月~平成17年12月で約1億4,6600万円)を要していることを踏まえ、速やかに活用を図るべきである。

講じた措置について

平成18年2月27日、全職員(再雇用職員を含む。)を対象として、システムを本格稼働させた。

【平成17年行政監査「情報システムの運用管理について」水道局】(本文 P.4)

整備基準に適合するよう視覚障害者誘導用ブロックを設置したもの

指摘等の内容

「(仮称)坂下三丁目賃貸住宅土木工事」及び「平成14年度(仮称)志村前野町賃貸住宅土木工事」の視覚障害者誘導用ブロックの設置状況について見ると、東京都福祉のまちづくり条例整備基準に適合していない箇所や、障害者の安全な利用が阻害されている箇所等が認められた。

公社は、整備基準を踏まえ、利用者の立場から必要な措置を講じられたい。

講じた措置について

(仮称)坂下三丁目賃貸住宅土木工事においては、平成18年2月7日に、(仮称)志村前野町賃貸住宅土木工事においては、同年1月17日に是正工事を完了した。

また、誘導用ブロック設置の指標となる整備基準を踏まえた新たな「視覚障害者誘導用ブロック設置マニュアル」を策定した。

さらに、平成17年12月1日付けの文書により技術管理課長から計画担当課長及び建設担当課長に対しマニュアルに基づく業務の徹底を周知した。

【平成17年財政援助団体等監査 東京都住宅供給公社(都市整備局)】(本文 P.15)

使用頻度の低い駐車場用地について、賃借をやめ、地主に返還したもの

指摘等の内容

林業試験場は、駐車場用地として利用するため、Fと土地賃貸借契約(契約年月日:平成15.4.1、履行期限:平成16.3.31、契約金額:260万9,469円を締結している。

ところで、場にはこの賃借駐車場のほか、場所有の駐車場(面積約650㎡、駐車台数40台)もあり、通常日は場所有の駐車場の使用で充足しているが、イベント開催時に大型バスが入場できないため、この場合に限り賃借駐車場を利用している。

しかし、平成15年度のイベントの開催状況は、9日間にすぎず、このうち賃借駐車場を利用しているのは、7日間のみであるため、賃借駐車場の利用について抜本的な見直しを検討されたい。

講じた措置について

駐車場用地については、平成18年4月1日から日の出町で借り受けることとなり、平成18年3月31日をもって地主へ返還することとした。

【平成16年定例監査 産業労働局】(本文 P.56)

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