平成19年監査結果に基づき知事等が講じた措置(第1回)

監査委員は、本日の第二回都議会定例会に「平成19年監査結果に基づき知事等が講じた措置(第1回)」を報告しました。

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(1)概要

「監査結果に基づき知事等が講じた措置」は、監査委員がこれまでに行った指摘、意見・要望に基づき、知事等執行機関が実施した改善内容です。監査委員が改善通知を受け、毎年、第二回と第四回の都議会定例会に報告し、公表しています。

今回は、131件の通知を受けました。これにより、指摘等を行った550件のうち、既に改善されたものと合わせて460件(約83%)が改善済となりました。

今回の措置の対象となっている監査(指摘等件数550件)

平成18年 定例監査  工事監査  行政監査  財政援助団体等監査
平成17年 定例監査  工事監査  行政監査  財政援助団体等監査  決算審査
平成16年 行政監査  財政援助団体等監査  決算審査

(2)改善状況

措置対象 改善済み 改善中
前回まで 今回通知
A B C D=B+C A-D
550件 329件 131件 460件 90件

(3)措置内容の例

工事における積算の誤りを防ぐため、システムの改善を行ったもの

指摘等の内容

送水管(1,600㎜)トンネル内配管及び立坑築造並びに送水管(1,600㎜)新設工事(足立区保木間一丁目34番地先から小右衛門給水所(同区中央本町三丁目8番地)間、工期:平成17.10.27~平成20.4.9、請負金額:13億1,250万円)のうち、泥土圧式推進工の排泥管設置撤去費(地上・立坑、φ150㎜、延長約41m)の積算について見ると、100m当たりの単価を誤って1m当たりのものとしたため、100倍となっている。

このため、積算額約2,326万円が過大なものとなっている。

講じた措置について

平成18年12月19日付けの契約変更により減額是正を行った。

また、再発防止に向けたチェック体制の強化については、平成18年5月24日「設計チェックシステム検討会(幹事会)を建設部内に立上げ「設計チェックリスト」を作成し、平成19年1月起工案件から適用するとともに、この種の誤りの再発防止のため、単位当たりの数量入力を行わないと先に進めないよう積算システムの一部を改善した。

さらに、平成18年8月1日付けで関係部署に対し、再発防止に向けた「設計に当たっての運用について」を通知した。平成18年11月24日に建設部系列連絡会議を開催し、指摘内容等の説明を行い、再発防止を徹底した。

【平成18年工事監査 水道局】(本文 P.31)

車両置場の使用料について、料金基準に基づき適正に収入したもの

指摘等の内容

市場が事業者団体に対して使用許可している駐車場の使用料は、市場が定めた要領により、「利用者中に占める買出人等の割合が70%を超える車両置場(以下「買出人等の車両置場」という。)」には割安な料金基準が適用される。

しかし、買出人等の車両置場として、築地市場がAに対して使用許可している駐車場の利用状況は、要領で定めた適用基準を満たしていないが、買出人等の車両置場使用料を適用しているため、本来適用すべき使用料との差額約2,055万円(年額)が収入不足となっている。

講じた措置について

使用料の収入不足額については、平成17年4月分から平成18年9月分までの未収金3,090万円を平成19年1月15日に収入した。

また、収入不足の原因となった駐車場の使用状況については要領で定める基準に基づく配置へ是正した。

【平成18年定例監査 中央卸売市場】(本文 P.49)

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