監査委員は、本日の第四回都議会定例会に「平成２１年監査結果に基づき知事等が講じた措置（第２回）」を報告しました。

平成２１年監査結果に基づき知事等が講じた措置（第２回）全文へ(PDF 246KB)

（１）概要

「監査結果に基づき知事等が講じた措置」は、監査委員がこれまでに行った指摘、意見・要望に基づき、知事等執行機関が実施した改善内容です。監査委員が改善通知を受け、毎年、第二回と第四回の都議会定例会に報告し、公表しています。

今回は、１３６件の通知を受けました。これにより、指摘等を行った８７３件のうち、既に改善されたものと合わせて７３２件（約８４％）が改善済となりました。

今回の措置の対象となっている監査（指摘等件数８７３件）

（２）改善状況

（３）措置内容の例

修学資金の貸与休止手続きを適正に行うべきもの

指摘等の内容

医療政策部は、条例に基づいて東京都看護師等修学資金貸与制度を設けているが、同制度では、休学者に対しては休学した翌月分から修学資金の貸与を休止することとしている。

南多摩看護専門学校の休学者に対する修学資金の貸与状況について見たところ、学校が、部に対して必要とされる手続きを行わなかったため、休学中にもかかわらず、部が修学資金の貸与を継続していた事例が認められた。

講じた措置について

学校が部に休学届を提出したことを受け、部は、貸与休止の手続きを完了した。 さらに、部は、休学に伴う貸与休止手続きを確実に行うため、事務処理に関する書類の様式を改正し、手順を改善した。

【平成２１年各会計定例監査　福祉保健局】（本文 P.6）

パソコンの再資源化に適切に取り組むべきもの

指摘等の内容

パソコンメーカーは、資源の有効な利用の促進に関する法律により、リサイクルシステムを構築し、再資源化に取り組んでいる。また、東京都環境基本条例では、資源の循環的な利用、エネルギーの有効利用及び廃棄物の減量に努めなければならないとしている。

ところで、各庁舎のパソコンの処理状況を見たところ、再資源化せず、産業廃棄物として処分している事例が認められた。

講じた措置について

使用済みパソコンについて、再資源化に努めるよう、周知徹底を図った。 また、廃棄予定のパソコンについて、再資源化するための契約を締結した。

【平成２０年行政監査　病院経営本部・建設局】（本文 P31）

施設整備費補助金について補助金支出の透明性を確保すべきもの

指摘等の内容

局は、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターの施設・設備の整備に要する経費に対して補助金を交付している。 平成１８年度における施設整備費の補助金申請金額２，４６５万４２３円について見たところ、３９６万９，２４８円について、物品・消耗品の購入に充てていることが認められた。

通常、物品・消耗品は、施設整備費補助金の対象外と考えられ、この取扱いは、補助対象となる施設整備の範囲が不明確であり、補助金支出の透明性が確保できない。

講じた措置について

平成２０年度中に補助要綱の改正を行い、備品及び消耗品の購入に係る経費については、補助対象外であることを明確にした。

【平成２０年財政援助団体等監査　産業労働局】（本文 P41）

道路の仮復旧舗装に使用する路盤材の一部について、現場発生材の使用を 検討すべきもの

指摘等の内容

配水小管布設替工事に伴い道路の仮復旧舗装に使用する路盤材について見たところ、本復旧時に撤去処理する路盤材（厚さ５～１５ｃｍ）に、新たに購入した再生路盤材を使用しているが、本復旧時に撤去する路盤材については、現場発生材を再利用することが十分に可能である。 道路管理者と協議し、現場条件に応じて路盤に現場発生材を使用することとすれば、資源の有効利用を図るとともにコスト縮減による経済的効果も大きい。

講じた措置について

発生路盤材を使用している平成２０年度に施工した案件の結果を検証し、発生路盤材の再使用に関する運用指針を策定するとともに、その内容について、局内関係部署に周知した。

【平成１９年工事監査　水道局】（本文 P54）

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