平成24年監査結果に基づき知事等が講じた措置(第1回)
監査委員は、本日の第二回都議会定例会に「平成24年監査結果に基づき知事等が講じた措置(第1回)」を報告しました。
(1)概要
監査委員は、本日の第二回都議会定例会に「平成24年 監査結果に基づき知事等が講じた措置(第1回)」を報告しました。
監査委員は、これまでに行った指摘、意見・要望について、知事等執行機関が実施した改善内容の通知を受け、公表しています。
今回は、172件の指摘等が改善され、これにより、指摘等820件のうち、既に改善されたものと合わせて731件(約89%)が改善済となりました。
今回の措置の対象となっている監査(指摘等件数820件)
平成23年 | 工事監査 財政援助団体等監査 定例監査 |
平成22年(度) | 決算審査 行政監査 財政援助団体等監査 定例監査 |
平成21年 | 行政監査 財政援助団体等監査 定例監査 |
平成20年(度) | 決算審査 財政援助団体等監査 定例監査 |
(2)改善状況
措置対象 | 改善済み | 改善中 | ||
---|---|---|---|---|
前回まで | 今回通知 | 計 | ||
A | B | C | D=B+C | A-D |
820件 | 559件 | 172件 | 731件 | 89件 |
(3)措置内容の例
事業開始以来6年間利用されなかった運転資金貸付事業を廃止
指摘の内容
産業労働局は、シルバー人材センターに運転資金を貸し付ける事業を行っていた。これは、毎年度5,000万円を金融機関に預託して、金融機関がシルバー人材センターに貸し付ける原資とするものである。
しかし、平成16年度の事業開始以来貸付実績がなかったため、見直しを求めた。
講じた措置について
産業労働局は、貸付事業利用の支障となっている事項を分析するなどした結果、平成24年度から事業を廃止した。
【平成22年定例監査】産業労働局(P.67)
請求漏れだった治験業務受託費(502万円)を収入
指摘の内容
健康長寿医療センターは、製薬会社から治験業務を受託し、治験の進行に応じて臨床試験研究経費、治験薬等管理経費、事務管理経費を製薬会社に請求している。
このうち、製薬会社3社から受託した治験業務について、臨床試験研究経費は請求したが、治験薬等管理経費と事務管理経費計502万余円を請求していなかった。
講じた措置について
平成23年11月30日までに、請求漏れとなっていた502万余円を収入した。
【平成23年財政援助団体等監査】地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター (P.30)
過大交付の補助金1,727万円が返還
平成23年財政援助団体等監査で過大交付を指摘した1,727万余円の補助金が、社会福祉法人、学校法人など21の補助金交付団体から返還された。
【平成23年財政援助団体等監査】補助団体(P.19~25)