本日の第一回都議会定例会において、監査委員4人を代表して、星野篤功(あつのり)監査委員が監査結果の報告を行いました。
「監査委員報告」全文へ監査委員は、この1年間に、定例監査、事務事業監査、決算審査、工事監査等を実施してきました。
監査の実施に当たっては、各種事務事業が、法令等の趣旨に沿って適正に行われているかという観点はもとより、投下した経費に見合う効果を上げているか、所期の目的を達成しているかという観点からも積極的に検証・評価を行いました。
その結果、事務事業は概ね適正に執行されていましたが、なお、一部に是正・改善すべき事項が見受けられたので、適切な措置を講じるよう求めました。
都の財務に関する事務の執行などが、法令等の趣旨に沿って適正に行われているかなどについて、毎年度監査を実施しています。 |
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平成15年度は、本庁・事業所あわせて453箇所を監査し、その結果、50件の指摘及び5件の意見を付しました。 |
報告事例
各局に共通する事務事業から特定テーマを選定し、効率的、効果的に執行されているか、横断的に検証し、評価を行っています。 |
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平成15年度は、「調査研究委託の実施状況」を監査し、その結果、16件の指摘及び2件の意見を付しました。 (主な事例は、別紙「平成15年度事務事業・行政監査報告書について」をご参照下さい。) |
知事からの審査依頼を受け、決算計数を確認し、予算の執行状況等について審査し、意見を付しています。 |
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監査結果の概要 ・展示物の製作単価を誤って7倍にするなど、単純な積算誤りが認められた。 ・重点監査事項として、工事の施工管理が適切に行われているかを検証し、車道の転落防止柵が設計どおり河川の護岸に固定されておらず、安全が確保されていない事例などが認められた。 |
報告事例
都が補助金等を交付している団体が、補助等の目的に沿って適正で、有効かつ効率的に事業を執行しているか、また、都の出資団体が、出資目的に沿って効率的に事業運営を行っているかなどについて監査を実施しています。 |
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今回は、補助金等を交付している160団体及び出資をしている15団体の計175団体を監査し、その結果、25件の指摘及び4件の意見を付しました。 |
報告事例
都が行っている工事について、不経済な支出や施工不良がないかなど、技術面から監査しています。 |
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今回は、18局の1,767件の工事を監査し、その結果、12件の指摘及び5件の意見を付しました。 |
報告事例
都民が、執行機関や職員による財務会計上の行為に、違法又は不当な行為があるとして、必要な措置を講ずることを請求するもので、近年増加傾向※にあります。 |
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この1年間には、51件の請求があり、このうち、要件を備えていた14件を監査し、2件は執行機関に勧告し、12件は請求人の主張には理由がないとしました。 |
報告事例
※住民監査請求の推移
報告年次 | 平成16年 | 平成15年 | 平成14年 | 平成13年 |
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件数 | 51 | 36 | 25 | 22 |