平成12年度公営企業各会計決算審査意見書
本日の都議会定例会に提出された平成12年度東京都公営企業会計決算について、地方公営企業法の規定により、監査委員が審査を行い、次のとおり意見を付した。
意見の概要
決算諸表について
会計処理を適正に行うべきもの
訴訟に係る供託金を誤って収益的支出で支出し費用として計上した後、訴訟が長期化するとして、決算手続において振替処理を行い、固定資産(その他投資)として計上したが、決算書の決算報告書において資本的支出の決算額として表示していないのは適正でない。
東京都病院会計
経営状況や事業運営のあり方について
経営に関するものについて
経営状況は5,290億余円の未処理欠損金を計上し、極めて厳しいものとなっているが、臨海副都心地域における長期貸付には応募がなく、土地処分が促進されていない。土地処分方法の検討を行い、収益の増加を図られたい。
東京都臨海副都心開発事業会計
事業運営について
経営成績は減価償却費等の増加により、当年度未処理欠損金は5,612億余円となっている。特に、大江戸線については、乗客実績が1日計画推計乗客数のほぼ半数となっており、今後は7,111億余円の割賦代金の支払資金が必要となることから、資金収支において厳しい経営環境が予想される。
大江戸線等の乗客誘致を始め、特段の経営努力が望まれる。
東京都高速電車事業会計
平成12年度東京都公営企業各会計決算審査意見書
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12会計のうち、※を付した東京都病院会計など6会計については、平成12年度末で、合計789億57百万円の未処分利益剰余金がある。また、東京都中央卸売市場会計など5会計においては、合計1兆1,335億27百万円の未処理欠損金がある。
記事ID:036-001-20240722-002725