平成23年工事監査報告書
東京都監査委員は、本日の平成24年第一回都議会定例会に、「平成23年工事監査報告書」を提出しました。
監査の概要
都が平成22年度に行った工事等1,786件を対象として、技術面から監査し、15局に対し34件の指摘をした。
重点監査事項として、1,000万円未満の「小額工事」684件を検証し、7件の指摘をした。
代表的な指摘事例(工事監査報告書P.8~9)
設置済みのトンネル内工事照明の設置費用を見込んだもの
水道局は、送水管(1500mm)トンネル内配管及び立坑築造工事において、工事照明の設置費用と撤去費用を見込んでいるが、別途行ったトンネル築造工事でトンネル内の工事照明を既に設置しており、設置費用を見込む 必要がない。 このため、設計時の工事金額が約325万円過大となっている。
(水道局) 工事監査報告書P.16
仮設土留めの崩壊を防ぐ支保材を工事途中で撤去したもの
東京消防庁は、民有地内に整備した防火水槽を撤去するため、仮設土留めを設置して深さ4.8mまで掘削しながら防火水槽を壊す工事を行った。 掘削完了時にも仮設土留めが安定するよう、地上から1m下方の位置に支保材を設置するとしていたが、実際には、一度は支保材を設置したものの、防火水槽の壊し・掘削時には支保材を撤去していた。
このことは、土留の崩壊事故等につながりかねない大変危険なものであることから、仮設土留め工の施工を適切に指導・監督する必要がある。
(東京消防庁) 工事監査報告書P.21
記事ID:036-001-20240722-002640